キャッシュレスで会計を効率化!イベント出店の大きな味方、モバイル決済

音楽フェスやグルメフェス、フリーマーケットにコミックマーケット、夏祭り……1年を通じて至るところで多種多様なテーマを掲げたイベントが開催されています。新たな顧客や販路の開拓が見込める貴重な機会ではあるものの、イベントがよく開催されるのは人が集まりやすい週末や祝日です。普段よりも忙しくなることを見据え、できるかぎり作業を効率化したいと考える出店者も多いのではないでしょうか。

そこで導入したいのが会計まわりの手間を減らせる、キャッシュレス決済端末です。なかでも、屋外でのイベントにも対応できるスマートフォンなどを活用したモバイル決済端末がおすすめです。あらかじめ充電をし、当日無線で使えるところも、イベントにはうれしいポイントです。

今回は、現金払いとキャッシュレス決済のメリット・デメリットをそれぞれ見ながら、モバイル決済がイベント時に適しているポイント、導入のしかたなどを紹介します。

目次


イベントでの決済方法は現金払いとキャッシュレス決済、どっちがおすすめ?

イベント出店時には、会計まわりの業務を減らせて、会計スピードの速いキャッシュレス決済がおすすめです。

まずは、それぞれの決済方法における具体的なメリット・デメリットを出店者の立場から見てみましょう。

  キャッシュレス決済 現金払い
出店者のメリット ・釣り銭を準備する必要がない
・数え間違いのリスクがない
・会計スピードが速い
・レジ締め作業に時間がかからない
・現金を触らないため衛生的
・売上金が当日手元に入る
出店者のデメリット ・決済手数料がかかる
・決済端末が必要
・導入にコストがかかる
・売り上げの入金に時間がかかる
・会計に時間がかかる
・数え間違いなどのミスが起こり得る
・釣り銭の準備が必要
・現金の保管がセキュリティー面で心配
・レジ締め作業に時間がかかる

売り上げがその場で手元に入る点では、現金払いが秀でているといえるでしょう。

一方で、キャッシュレス決済だと会計時においても、準備や管理においても、手間が圧倒的に少ないことがわかります。イベント時に気にかけないといけないことは会計まわりだけとは限りません。商品やブースの準備、お客さまへの対応と考えることがたくさんあるなかで、心配ごとはできるだけ減らしたいところでしょう。会計まわりを効率化したいと考えている場合には、キャッシュレス決済がおすすめです。

売上金が数週間経っても手元に入らない……というキャッシュレス決済特有の問題は、入金サイクルの速いサービスを選ぶことで回避できます。たとえばSquareなら、売り上げは最短翌営業日に振り込まれます。こういったサービスを導入してみるのも一つの手でしょう。

次にお客さまの立場から、キャッシュレス決済と現金払いを見比べてみましょう。

  キャッシュレス決済 現金払い
お客さまのメリット ・ポイントやマイルが貯まることも
・会計時の手間が少ない
・予想外の出費に対応できる
・予算を決めてイベント前に現金を準備しておけば使いすぎることがない
お客さまのデメリット ・使いすぎる心配がある ・多額の現金を準備しなければならない場合も
・手持ちが足りないときはATMを探すか、購入自体をあきらめることになる

手持ちがないことを理由に買い物を諦めなくてもいい点は、お客さまにとってキャッシュレス決済のうれしいところです。現金払いの場合、どれだけほしいと思ったとしても、所持金が足りなければ購入には至りません。近くのATMまで足を運び、お金を引き出してくれるお客さまであることを願いたいところですが、ある調査によると、キャッシュレス決済が利用できないとわかって来店をやめた経験が「ある」と答えた人が3割以上もいたそうです。ATMでお金を引き出すどころか、利用もしてもらえなくなることは大きな機会損失だといえます。時代の潮流として、キャッシュレス決済への対応は必要不可欠になりつつあるのかもしれません。

参考:キャッシュレス決済に関する調査(2019年7月18日、株式会社ジェーシービー)

イベントでのおすすめの決済方法はモバイル決済

キャッシュレス決済端末のなかでも、近年よく導入されるようになったものに「モバイル決済端末」が挙げられます。サイズがコンパクトで持ち運びが簡単、さらには無線でも利用できることから屋外イベントにはピッタリの決済端末です。

モバイル決済がおすすめな理由を具体的に見ていきましょう。

コストが抑えられる

モバイル決済端末はお手頃な価格で提供されているものが多く、たとえばSquareなら5,000円以内でモバイル決済端末(Square リーダー)を手に入れることができます。初期費用は端末代金のみで、オンラインショップからすぐに購入できるため、導入も簡単です。

場所を取らない

モバイル決済端末はサイズがコンパクトなので、スペースを占領しないところが特徴です。たとえばSquareで持ち運びに便利なサイズの決済端末を複数種類、提供しています。限られたスペースで運営するようなイベントにはもってこいといえるでしょう。

操作が簡単

モバイル決済端末を使う際にはスマートフォンやタブレットに専用のPOSレジアプリをダウンロードすることが一般的です。そのアプリこそが、レジ代わりになります。商品名や「お会計」などのボタンをタップしていくだけで操作ができるため、毎日スマートフォンを利用しているようなデジタル機器に触り慣れている人であれば、操作にそこまで困ることはないでしょう。

屋外でも利用できる

モバイル決済端末は、スマートフォンまたはタブレットとBluetooth接続して使う、もしくはWi-Fiや4G回線などのインターネット環境につないで利用するのが一般的です。有線でつなぐ必要がなく、スマートフォンのテザリング機能やポケット型Wi-Fiなどさえあれば利用できる点も、屋外に向いている理由の一つです。

釣り銭を準備する手間が減る

最近では思い切って「オールキャッシュレス」に挑戦するお店も少しずつ増えています。イベント出店時にも、現金を一切受け付けないオールキャッシュレスに振り切ると、レジ締めの必要もなくなるでしょう。釣り銭の準備や盗難の心配もなくなるため、メリットは大きいといえるかもしれません。ただし、現金を受け付けないことは機会損失につながる可能性もあるため、出店するエリアでどれくらいキャッシュレス決済が浸透しているかは確認しておきたいところです。

イベントでモバイル決済を受け付ける際の注意点

ここまでの章では、モバイル決済が手軽に導入できて、効率化にも貢献することを紹介しました。注意したい点も見ておきましょう。

インターネットの接続状況に左右される

モバイル決済が受け付けられるかどうかは、インターネットとの接続具合に大きく左右されます。接続がうまくいかなければ、決済を受け付けられなくなってしまいます。山奥など、出店するエリアによっては接続が悪いことも考えるため、場所によっては多めに釣り銭を持っていくなどの対策をしておくと安心でしょう。

トラブル時のために現金の用意も必要

モバイル決済を利用する場合、インターネットの接続トラブルに限らず、決済サービス側での予期せぬトラブルが起こることもなきにしもあらずです。さまざまなトラブルを想定して、ある程度の現金を予備として持っておくに越したことはないかもしれません。

イベントでの決済サービスにSquareが選ばれる理由

モバイル決済サービスといっても種類がたくさんあるので、検討する際に迷うこともあるでしょう。ここでは「Square」が選ばれる10の理由を見ていきましょう。

(1) 審査が早い

キャッシュレス決済の導入では、審査にそれなりの時間がかかるというイメージを持つ人も少なくないでしょう。Squareだと審査結果は最短で1〜2営業日で申込みの際に指定したメールアドレス宛に届きます。あとは、Squareのオンラインショップから決済端末を手に入れるだけ。端末は2、3営業日で発送されるため、短期間で決済端末を準備することができます。

(2) 売り上げが最短で翌営業日に入金される

現金払いに比べてキャッシュレス決済が劣るところといえば、売り上げがその場で手に入らないところでしょう。イベント時の売り上げを少しでも早く手に入れるには、決済サービスの入金サイクルを確認しておきましょう。たとえばSquareなら、最短翌営業日に振り込まれます。

(3) 豊富な決済方法に対応できる

Squareならたったの1台で、クレジットカード決済、交通系IC決済、電子マネー決済、QRコード決済などに対応することができます。取り扱える決済ブランドは以下のとおりです。

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(4) コンパクトなサイズで持ち運びに便利

Squareでは、手のひらにすっぽりおさまるサイズのSquare リーダーや片手で持てるサイズのSquare ターミナルなど、大きなスペースをとらない端末を提供しています。無線かつコンパクトなので、持ち運びも楽ちんです。

(5) スマホ1台でキャッシュレス決済を受け付けることもできる

Squareにはスマートフォンさえあればキャッシュレス決済を受け付けられる機能もあります。「Tap to Pay on Android」または「iPhoneのタッチ決済」と呼ばれる機能です。これらの機能を利用する場合、決済端末の用意は不要。代わりに、お手持ちのAndroidまたはiPhoneを利用します。受け付けられる決済方法はクレジットカード(タッチ決済のみ)とApple Payなどのモバイルウォレットに限られますが、コストをできるだけ抑えたい、すぐにはじめたいという人にはおすすめです。

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▲Tap to Pay on Androidの利用例

(6) 電子レシートが送信できる

レジを準備するとなると、レシートプリンターの用意も必要不可欠に思うかもしれません。Squareなら電子レシートを送信できる機能をそなえているので、万が一レシートプリンターを用意できなくてもお客さまのSMSやメール宛にレシートを送ることができます。

また、Squareにはレシートプリンターを搭載した決済端末(Square ターミナル)もあるため、どうしてもレシートプリンターが必要な場合には選択肢の一つとして検討してもいいかもしれません。レシートプリンターは単体で5万円近くすることもありますが、Square ターミナルを選ぶとレシートプリンター搭載の決済端末を39,980円で手に入れることができるため、コストの節約も期待できます。

(7) スマホやパソコンから売上情報をいつでも確認できる

キャッシュレス決済が受け付けられるのはもちろんのこと、その日の売り上げをひと目で把握できるような売上分析機能がPOSレジについていると、なお業務効率のアップにつながります。

Squareならその日の売り上げをはじめ、商品別売上や商品カテゴリごとの売り上げ、時間別の売り上げの推移などをグラフなどでひと目で確認できます。売上情報はリアルタイムで更新されていくので、最新情報をいつでも気になるときにチェックできます。

イベントが少し落ち着いたタイミングでスマートフォンから、あるいは帰宅後にパソコンからなど都合のいい方法で確認することも可能です。

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(8) ディスカウントなどを簡単に設定できる

商品ごとに簡単に割引の設定ができるのも、ストレスなく使える理由のひとつです。「Square POSレジ」なら商品の登録はもちろん、商品情報の編集をいつでもスマートフォン、またはパソコンから簡単に行えます。

(9) 商品をオンラインで販売できる

Squareには無料プランから使えるネットショップ作成機能もあります。イベント出店時までにネットショップも準備しておくと、イベントで購入したお客さまにも、購入にまで至らなかったお客さまにも、ネットショップのことを周知して呼び込むことができます。商品を気に入ったお客さまはそこから再び購入できますし、購入に迷ったお客さまにはあとで購入する余地をあたえられます。

Squareでネットショップをはじめるのに必要なのは、無料アカウントの作成だけ。月額利用料も初期費用もかからないため、まずはアカウントを作成し、使い心地を試してみてもいいかもしれません。

(10) バーコードスキャナーやプリンターにも接続可能

必要に応じて、バーコードスキャナーやプリンターにも簡単に接続することができます。周辺機器との互換性はこちらから確認できます。

イベントでSquareの決済端末を導入した事例

ここではイベント出店時にSquareの決済端末を利用した事例をいくつか見ていきましょう。

「ovgo Baker」が感じるメリットは、効率化と入金スピード

動物性食品を一切使わないスイーツが定評の「ovgo Baker」。欧米で見かけるようなおおぶりのクッキーやマフィンが若者を中心に人気を集めています。2024年時点では全国に6店舗ありますが、最初は店舗を持たず、東京・青山のファーマーズマーケットに出店していました。そのときに導入したのがSquareです。代表の溝渕由樹さんは、導入の理由を以下のように語っていました。

「クレジットカードで支払ってもらったほうが購入単価が高かったりするので、チャンスロスや手間と比較して考えるとキャッシュレス決済のほうが現金よりいいんじゃないかと思いますね。それにマニュアルで売り上げを記録するのって面倒じゃないですか。そこにかける時間を考えると、デジタルで記録が残ったほうがいいし、手数料分くらいは全然惜しくないと思います。小さいビジネスこそ入金が早いことも大事だし、そういう意味でSquareはいいんじゃないかと思います」株式会社 ovgo 代表取締役 溝渕由樹さま

▶︎ovgo Bakerの導入事例を読む

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小銭の準備する手間が減った「Green Basket Japan」

Green Basket Japanも、東京・青山で開催されるファーマーズマーケットの出店者の1人です。オリーブを中心に、小田原でつくった西洋野菜を販売しています。決済方法として導入したのは、レシートプリンターが搭載されたSquare ターミナルです。

代表の加藤かいさんは、キャッシュレス決済にかかる手数料を踏まえても、導入するメリットがあるといいます。

「野菜なのでどうしても少額のやりとりになるのですが、最近は小銭の振込や預入に対して手数料がかかってしまうことが問題でした。Squareに手数料がないわけではないですが、それに比べると煩雑さはなくなりますし、作業性も上がる。片付けでお店を離れるようなことも多いので、安心ですよね。お釣りを数えるときは集中しなければならないので、無言になりがちですが、そういったアクションが減ることでコミュニケーションの量が少なからず増えました。少し時間ができるので、おすすめの食べ方を伝えたりしています」Green Basket Japan 加藤かいさん

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▶︎Green Basket Japanの導入事例を読む

長所は、クラウド会計ソフトとの連携「NINNAJI JAXURY SPACE」

京都・仁和寺の境内で行われたポップアップイベント「NINNAJI JAXURY SPACE」でも、レシートプリンターとPOSレジが搭載されたSquare ターミナルが使われていました。利用する大きな決め手となったのは、キャッシュレス決済・POSレジの操作・レシートの印刷がたったの1台でできるところ。使い慣れるのに時間がかからない点もそうですが、クラウド会計ソフトを事前に連携しておくと、イベント時の売上情報が会計ソフトに自動で反映されるところ(※)も効率化につながり、たすかる点だったそうです。

※Squareはfreeeとマネーフォワードと連携することができます。詳しくは「【Squareガイド】Squareとクラウド会計ソフトを連携できる?」の記事をご参考ください。

▶︎NINNAJI JAXURY SPACEの導入事例を読む

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Squareでモバイル決済を導入したときにかかる費用

Squareでモバイル決済を導入したときにかかるコストは、以下のとおりです。端末ごとに比較してみましょう。

  Square リーダー Square ターミナル Tap to Pay on Android/iPhoneのタッチ決済
初期費用 端末代金のみ
(4,980円)
端末代金のみ
(39,980円)
無料
月額利用料 無料(※1) 無料(※1) 無料(※1)
スマートフォン・タブレットの必要有無 必要 不要 必要
レシートプリンター搭載 × ×
対応可能なキャッシュレス決済方法 ・クレジットカード決済
・電子マネー決済
・交通系IC決済
・QRコード決済
・クレジットカード決済
・電子マネー決済
・交通系IC決済
・QRコード決済
・クレジットカード決済(タッチ決済のみ)
・モバイルウォレット(※2)
・QRコード決済
入金サイクル 最短翌営業日 最短翌営業日 最短翌営業日

※1 決済ごとに3.25%の決済手数料がかかります。
※2 Apple Payなどのモバイルウォレットに登録されたクレジットカードのみを受け付けできます。電子マネーによる支払いは受け付けられません。

対応できる決済ブランドについては以下もご確認ください。

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簡単に導入できて、手間の削減においても力を発揮するモバイル決済。イベント出店の苦労を軽減するためにも、今度のイベントからの導入を検討してみてはいかがでしょうか。


Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。

執筆は2019年5月16日時点の情報を参照しています。2024年5月16日に一部情報を更新しました。
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